オーガニックハーブティー販売の HERB GARDENへご来店いただきまして、ありがとうございます。
先日、当店のホームページをご覧いただいた方から、ハーブのブレンドのご依頼をいただきました。
あらかじめブレンドしてあるハーブティーではなく、個人の体調に合わせてブレンドする「カスタムブレンド」は、全国からちょこちょこご注文をいただきます。
ブレンドする際は、お客様の好みのお味に近い方が飲みやすいと思い、ハーブやお味の希望をお聞きするのですが、「プロの方に全てお任せします。」や「〇〇のハーブが好きなのでそれを入れて、あとはお任せ。」など、皆さんお任せくださるのですが、先日ご注文くださった方はちょっと違いました。
その方は、お悩みの症状(不眠や冷えなど)などは一切何も書かず、ただハーブをブレンドしてほしいと、ブレンドに使用するハーブを全て指定し、しかも種類は11種類あったのです。
正直、「これは難しいな。」と思いました。
なぜならブレンドは、ハーブの薬理作用だけを見て、ただ何でもかんでも欲張って沢山入れればいいわけではないからです。
ハーブの薬理作用を利用してブレンドする場合は、コツがあります。
1つのハーブティーを作る際は、お悩みの症状(目的)を1つか2つに絞り、使用するハーブはだいたい3~5種類、多くても7~8種類くらいにします。
なぜかというと、あれこれ沢山の症状を目的とし、それぞれの症状に対してこれまた沢山のハーブを使用すると、1杯のハーブティーに使用するハーブの量はティースプーン1杯だけなので、それぞれのハーブの量は微量になってしまい、結局、一つ一つの症状に対してハーブが力強く働きかけることができないからです。
結果、どの症状に対しても、改善はあまり期待できません。
また、ブレンドする際は、症状だけを見るのではなく、その人の体質や持病の有無、薬の服用、年齢、生活、お仕事など、色々考慮してハーブを選択します。
例えば、「リンデン」というハーブがあります。
リラックス作用があり、体を温める作用もあるハーブですが、
同じ「リラックス」が目的のブレンドでも、冷え症の人にはこのハーブを使用しますが、逆にホットフラッシュがあり常に暑がっている人には使用しません。
病院のお薬を服用されている場合は、併用して飲んではいけないハーブもあります。
まだまだありますが、こういった諸々をすべて踏まえてハーブを選択していきますので、症状もお書きにならず、いきなりたくさんのハーブを全て指定したご注文は、難しいのです。
だからといって、ハーブの指定はまったくダメということはありません。
1~2種類でしたら、ご希望のハーブをブレンドにお入れすることができる場合がありますので、ご注文の際、ご相談いただければと思います。
ハーブのカスタムブレンドは、お店にご来店いただけない場合でも、メールのやり取りでご体調をうかがい、ブレンドして、ご指定の住所へ発送することができます。
遠方からでもご注文が可能ですので、ぜひご相談ください。